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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

© NPO法人フォロ

   
カテゴリー「サロン」の記事一覧

ゆるゆるです。

このところのサロンは、いわば“日常系”だ。テーマを持ち寄って話し合ったりするのは、おもに“づら研”に移行して、人を招いて話をうかがったり講座を開く機会はオープン講座に移行して、土曜日の定例サロンは、もともとゆるかったのが、ゆるゆるになっている。そのぶん、ごはんをていねいに作ることにしている。前日から玄米を吸水させて、半日くらいは水からあげて発芽玄米にしたり、ゆでたまごを塩麹に漬けておいたり、大量にいただいたタマネギをじっくり炒めてトマトソースを仕込んだり……。
 
メンバーのひとりは、関係において大事なのは“沈黙の関係”ではないかと語っていたが、私も、関係というと人間関係ばかりに頭が行きがちだけれども、食べ物や自分の身のまわりの環境との関係というのは大事だなと思う。それは人間関係にも影響するものだろう。
 
明日はジャガイモをいただけるという話。まだたくさんあるタマネギといっしょに何を作ろうか思案中……蒸し暑いから、暑気払いでやっぱりカレーだろうか……。

ネタとベタ

 昨日のサロンのテーマは、「ネタとベタ」についてだった。
 
提案したメンバーいわく、ネタ的コミュニケーションというのは、おもしろいネタを人と共有するようなコミュニケーション。ベタ的コミュニケーションは、そういうネタがなくても成立するコミュニケーションのこと。コミュニケーションには、その両輪があるはずだが、いまはネタ的コミュニケーションが肥大しすぎて、それだけがコミュニケーションだと思われている。それについていけない人も多く、ついているように見える人にとっても、実は苦しいのではないか、ということだった。
 
「自分の悩みも、ネタ化したほうが話しやすい」「体育会のノリはベタなのか?」「素の自分なんてどこにあるのかわからない」「キャラが重要になるのも、ネタ的コミュニケーションの流動性のなかで、なんとか位置づけを得たいからではないか」「ネット上では自傷行為すらネタ化されている」「二次創作やニコニコ動画など、創作活動もネタ化している」などなど、話は多岐にわたった。
 
いろいろな話のなかで、私が感じたことを言えば、ネタ的コミュニケーションをいかにできるかが「コミュニケーションスキル」だと思われていたり、それが「社会性」と同義かのようにまで思われている面もあるけれども(たとえばシューカツの面接)、人はむしろベタ的コミュニケーションに飢えているのではないか、ということだった。ベタな部分の持っていきどころがなくて、表出の仕方もわからず、溜まったものを、ややもすると暴発的に出してしまって、関係が破綻してしまう。そういうことが増えているように思える。
 
だから、必要なのは、自分のベタな部分を表出したり、他者のベタな部分を受けとめたりできる、知恵や工夫ではないかということだ。そして、それは自分ひとりでスキルを磨くようにしてできるものではない。関係のなかで、ぶつかったり、葛藤したりしながら、関係として磨かれていくものだろう。

7月のコムニタス活動予定

7月の活動予定をアップしました。
7月は第1土曜日と、すべての火曜日サロンをお休みします。
ちなみに、カレンダーをグーグルカレンダーに変更してみました(ホームページに埋め込み)。
http://www.foro.jp/communitas/schedule.html

御杖村プチ合宿

3日間、奈良県の御杖村にプチ合宿に行ってきました。
IMG_4246.JPG
ちょうどホタルの季節、きれいでした。写真に撮ると、もうひとつですが……。
御杖村の宿泊先は、携帯の電波も届かず、もちろんネットもつながらないところ。いつも「常時接続」なのは、とても疲れることだなと、シャットダウンしてみると感じます。時間の流れ方が、とても豊かな3日間でした。


ツイッター始めます

昨日、サロンで話していて、コムニタスでもツイッターをやったほうがいいだろうということになりました。

http://twitter.com/#!/communitas_foro

ブログの更新さえものぐさな山下では、おぼつかないですが、活動を広報する手段としては有効だということで。使い方も、まだよくわかりませんが、とりあえずお知らせまで。 

 

Ustreamで配信します。

コムニタス・フォロのようすを知ってもらおうということで、Ustreamでライブ配信してみることにしました。
5/14(土)15:00~30分ほど。
↓ ↓
http://www.ustream.tv/channel/communitas

参加者の了解が得られれば、録画も残す予定。

冊子原稿その3――「現場プロジェクト」「聞くプロジェクト」

壁にはボカンと穴を
「聞くプロジェクト」「現場プロジェクト」

世の中には、けっこういろんな人がいるし、いろんな世界がある。それなのに、ややもすると私たちは、自分の周囲の狭い世界に閉じて、そこだけが世界であるかのように思って生きている。しかも、それはまったく目に見えない世界ではなくて、けっこう身近に目にしていることなのに、見えない壁を立てて、異世界にしてしまっていたりする。

たとえば野宿をしているおっちゃんの姿は、大阪市内にいれば、日常的に目にする。しかし、おっちゃんがなぜ野宿をしているのか、なぜこんなにもたくさんの人が野宿しないといけないのか、そういうことは考えないことにして、「そういう人もいるよね」「ああはなりたくないよね」「怖いね」ぐらいのことですませてしまっている。

コムニタス・フォロでは、野宿者ネットワークの生田武志さんに二度ほど授業をしていただき、野宿者への夜回りにも、何度か参加させていただいた。野宿者をめぐる、さまざまな背景や現実を教えていただき、夜回りに参加し、実際に野宿者のおっちゃんたちと話をする。それは、野宿という現実を知るだけではなく、狭く閉じた世界に生きる自分の卑小さを知る機会でもあったように思う。

これまで、コムニタス・フォロでは、さまざまな人に話をうかがい、さまざまな現場に出かけた。前者を「聞くプロジェクト」、後者を「現場プロジェクト」と名づけている。このごろ、ちょっとサボり気味だが、これまで表(※)のような企画があった。

刑務所、下水、ごみ埋立地、犬管理事務所(保健所)など、私たちが日常から排除して見えないことにしている現場に行くのは、とっても新鮮な驚きがあった。また、お坊さんやら樹のお医者さん、ちんどん屋さん、ヘルパー、狛犬研究家など、さまざまなお仕事や活動の話も聞いた。いろんな人が、いろんなところで、いろんな世界を生きている。

私たちは、現実をわかったつもりになって、悲観してみせたり、あきらめてみせたり、どこか厭世的にぬるく悲観している。だけど、私たちは、ちっとも現実なんてわかってない。わかったふうな口をきく人ほど、狭い世界でわかった気になっているだけだ。そんなみみっちい壁には、ぼかんと穴を開けてしまいたい。

逆に言うと、たとえば「不登校」「ひきこもり」「ニート」なんていうのは、世間一般では、見えない世界にされていることだ。「そういう人もいるよね」「ああはなりたくないよね」「怖いね」ぐらいのことですまされてしまっている。そういう人たちの見方を、力ずくで変えることはできないだろう。テロでも起こして「ワレワレは妖怪人間である」なんて声明を出すのも一興かもしれないが、世間の壁はますます厚くなるだけだろう。だけど、自分たち自身が、その壁を内面化してしまって、自分自身を矮小化してしまってはいけないと思う。他者の視線は容易には変わらない。でも、自分自身は変容する。他者との出会いによって、自分自身の壁を突き崩すことによって。あるいは、自分自身の壁をゆるめることによって。

なんだか原稿を書いていたら、あんまりサボってちゃいけないような気がしてきた。メンバーのみなさん、また「聞くプロジェクト」や「現場プロジェクト」を企画しましょう。

(山下耕平)


冊子原稿その2――サロンでのおしゃべりについて

永遠に良き変人であれ!――サロンでのおしゃべりについて

コムニタスのサロンでは、他愛もない話で盛り上がるもの常だけど、いざとなったら、皆神妙な顔つきになって、まるで魔術が降りかかったかのように自説をしゃべり始める。皆は思い思いの言葉を、たまに自分の辛辣な過去を引用しながらも、淡々と語っていく。そういったメンバーの言葉、その根の深い思想的な意見、そして、その人個人の魅力に、僕は感嘆を覚える事がある。それぞれの経験的な事実を踏まえて紡がれていく言葉。それに織り込まれていく抑揚する感情。そんな、メンバーの話を聞くことによって、僕個人の経験なんて、たかが蚊が刺す程度の事なんだと、自分の自意識過剰の良い抑制剤となっている。僕がサロンでメンバーの話を聞いていて、こんな爆発的で、繊細な感性を持っている人たちが、自分の人生で葛藤しているという事、決して実らないかもしれない、そういった危険な道を、気の合う仲間たちと談義しながら進んでいく危うさに、正直他人事ながら冷や冷やしているところもある。

僕は、メンバーに宣言する。メンバーよ、永遠に良き変人であれと! 一般世間的な視点に目を眩ませられる事ない、その繊細で、脆く、壊れやすいアンテナを、どうか無くさないでほしいと!

僕はメンバーの話をつまみ聞くのが好きだ。メンバーの色濃い個性の放つオーラを感じることが好きだ。サロンはまるで流れるように、あっという間に過ぎて去ってしまう。そして、僕は過ぎ去ってしまった話の余韻に、いつも、しばらく身を浸している。時に話が辛辣な嵐に見舞われてしまう時も、そして、くだらない馬鹿話で、場が盛り上がっていく時も、そこにこそ、コムニタスメンバーの尖鋭な個性の輝きを、僕は感じずにはいられない。僕はそのうちの一人として、そのメンバーの一人として、自分という存在を朗らかに解き放つ事の出来る、このコムニタスのサロンを、陰ながら楽しみにしている。

あるきっかけが、途方もない偶然の祝福につながる事がある。人との出会いというのは、心底、摩訶不思議なものだ。僕もそうやって自分の運命を切り開いてきた。そうして今の自分があるのだ。この冊子を読んでいるあなたも、どこか人の集まっているところに行くというのは、新たな自分の発見、そして、その未来への期待へと続いていく可能性に出会うという事だ。人は、決して一人で生きてはいない。もし、どこか暗い場所で、人知れず泣いていて、寂しくて自分が壊れそうな、まさにそんな時に、こういう場所で人との繋がりを築くことが出来れば、そこから、新しい未来が開けてくる可能性がある。そして、このコムニタスという場所が、そうした、新たな新芽を育む場所になっていくのを、僕は心の底から願っている。

何気ない繋がりの中で培っていく、ゆるい友情の憩いを、僕らは大切にしている。いつ終わるともなく、そして、ただ流れていく。

(みやすけ)


「おたく」について

コムニタス・フォロのサロンでは、隔週でテーマを設定して話し合っている。
少し前のことだが、「おたく」をテーマに話し合った。これについては、参加者の関心度が高かった。私自身は、おたく的リアリティをどこまで実感しているか、ちょっと心もとなかったのだが、ほかのメンバーがハマっている『涼宮ハルヒ』などのライトノベルを読んでみたり、大塚英志、東浩紀、宮台真司、大澤真幸あたりの「おたく」評論を読んだりして、自分なりに整理してみた。

よく言われるように、いまは「大きな物語」は失墜してしまって(天皇陛下万歳とか、経済成長万歳とか、世界同時革命だとか)、個々がそれぞれの物語を島宇宙的に生きている。大塚英志ふうに言えば、物語を消費して生きている。たとえば、どんなテレビを観ているか、どんな音楽を聴いているか、どんな服を着ているか、どんな化粧や髪型をしているか、によって、その人のキャラが決まってしまい、そのキャラを生きているような感じ。以前、バラエティ番組で「キャラがついてよかったね~」とか「キャラをいじって」とか言うのを初めて聴いたとき、なんともキツイ感じがしたのを覚えている。それは、たんにテレビのなかの話だけではなくて、一定の年代より下の世代は、キャラを演じること=自分というのが、あたりまえになっているからだろう。

一昔前は、おたくというのは、一部の“ネクラ”青少年のことで、アニメやパソコンおたくがネガティブにイメージされていた。しかし、いまは、みんなが「おたく」なんだと思う。だから、かつてのようなネガティブなイメージはない。だけど、趣味趣向のみによって人がつながっている島宇宙は、なんだかキツイ。サロンのなかでも話題にあがったが、たとえばネットの世界は、快・不快が原則になっていて、ちょっとしたことで排除する動きがあったりする。どこが相手の不快になるのかわからず、過剰に自主規制をしていたりして、自由なはずのネット空間がかなり不自由になっていたりする。このキツさは、おそらく大方の人が肌で感じていることだと思う。

かといって、ウソくさい「大きな物語」を無理に立ち上げるのでもなく、人と人がゆるやかに開いてつながりあうことはできないのか。「居場所」を考えるときも、そこは大きな問題じゃないかという気がする。特定の趣味趣向で閉じてしまうと、何かキツイ空間になってしまう。そうではない、開かれた、ゆるめる場としての居場所。キャラを演じなくともよい、おたがいの細かい差異を気にしなくともよい居場所。そのあたりは、とても言葉にしにくいのだが、大事な点じゃないかと思っている。


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自己紹介:
「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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