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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
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虐待について

虐待について考え合いたいということで、NPO法人えんぱわめんと堺の北野真由美さんにお越しいただき、お話をうかがった。
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虐待についてマスコミでは、通報件数の急増が報道され、虐待死など重大事件が大きく取り扱われるので、そうした現象ばかりに目を奪われがちだ。しかし、虐待というのは、そういう外形的に見えることばかりではない、と北野さんは言う。

身体的・性的な暴力やネグレクトなど心理虐待が虐待であるのはもちろんだが、子どもが苦しんでいるのは、そういう暴力だけではない。「いい子」であり続けねばならないという圧力、競争し続けなければいけないという構造的な暴力、いろんな力によって、子どもは苦しめられている。それも広い意味では虐待だと北野さんは言う。

虐待は英語で“abuse”だが、これは「力の濫用」という意味だ。親から子どもへ、教師やオトナから子どもへ、力の濫用は「善意」の名のもとに、日常的に起きている。そして暴力の被害者は、「恐怖・不安」「無力感」「選択肢がない」という3つの心理状態に追い込まれるという。北野さん自身、娘によかれと思ってしてきたことが、本人を、それと同じ心理状態に追い込んだ経験があるという。そして、そうした心理状態に追い込まれた人は、身動きができなくなり、さらに追いつめられれば、他者への加害行為にいたることもあるという。加害行為が問題なのは当然だが、そこに追いつめている構造があるのだ。
親やオトナは、子どもに対して力を持っているだけに、自戒が必要だ。そのためにも、子どもの声を聴くことは重要なのだ。

ブルーハーツの歌に「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱い者を叩く、その音が響き渡れば、ブルースは加速していく」というフレーズがあったが、虐待にも同じことはあるのだろう。虐待の加害者である親もまた、被虐待者だったり、孤立していたり、構造的な暴力にさらされていたりする。そのことに気づくことができれば、力は弱い者へと向かうのではなく、自分への問い直しとなり、そこから社会への怒りや、構造的暴力への怒りとなっていくのだろう。自分たちの力を、社会構造を変える力として使うこと。そうした方向でつながりあっていくこと。お話しを聴きながら、そんなことを考えた。


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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