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不登校・ひきこもり当事者への暴力を許さない緊急アピール

9月23日に開いた緊急集会で、以下のアピールを採択した。
緊急集会のようすについては、またあらためて報告したい。
…………………………………………………………………
不登校・ひきこもり当事者への暴力を許さない緊急アピール
~丹波ナチュラルスクール事件を受けて~

 入所者への傷害容疑で経営者が逮捕された京都府の丹波ナチュラルスクールでは、事件発覚後、日常的にひどい暴力がふるわれていたことが次々に明るみに出ています。新聞各紙で報道されたところによると、手錠をかけるなど本人を拘束した状態で入所させ、入所直後から暴行を加え、脱出できないよう居住空間にカギをかけて監視し、粗末な食事や過酷な生活環境のなかで、強制労働などを強いていたと言います。3年前には、いやがる少年を無理やり車で搬送していたところ、車内で少年が暴れ交通事故となり、少年を含む3人が死亡するという事件が起きています。長期にわたり、暴力がふるわれ続けてきたことがうかがえます。
 私たちは現在のところ、マスコミ報道によってのみ情報を得ており、どこまでが事実かはわかりません。逆に言えば、明るみに出たのは事実の一端でしかないとも言えましょう。しかし、不登校やひきこもりの子ども・若者を訓練するとして、暴力がふるわれ、ひどい人権侵害が行なわれてきたことはまちがいないと言えます。

 丹波ナチュラルスクールが「フリースクール」と報道されたことについても、偏見や誤解が広がるのではないかと危惧の声があがっています。多くのフリースクールは、子どもの意志や自主性を尊重して活動していることを、私たちは訴えます。また、一部の報道では、フリースクールが法的に定義されておらず、実態も把握されていないことが問題だとされていますが、人権侵害や暴力行為は、それが学校であろうと、塾であろうと、家庭であろうと、許されるものではありません。閉鎖空間が暴力を生み出しやすいのは確かでしょうし、それぞれの場が開かれていることは重要でしょう。しかし、だからといって、フリースクールなどへの管理監督を強化すべきではありません。暴力行為や人権侵害行為など法に触れる行為は取り締まられてしかるべきですが、フリースクールなどの教育内容や場のあり方などにまで、管理監督が及ぶことを私たちは危惧します。

 かつてから、不登校やひきこもりを矯正するという理由で、ひどい暴力が正当化されてきました。そのことに、私たちは強い怒りを覚えます。戸塚ヨットスクール、不動塾、風の子学園、長田塾、アイメンタルスクールなど、暴力や人権侵害を堂々と行ない、ときに入所者が死亡するような事件を起こし、裁判で責任を問われたにもかかわらず、いまなお暴力を正当化している施設は跡を絶ちません。長年にわたってくり返されている、こうした暴力を、私たちは許せません。

 私たちは、今回の事件を受け、以下の点を緊急にアピールします。

一、不登校やひきこもり当事者への一切の暴力・人権侵害を許さない。
一、本人の意思を無視した施設収容は違法行為である。
一、フリースクールなどへの管理監督の強化を危惧する。
一、不登校やひきこもりは本人を「訓練」「矯正」して解決する問題ではけっしてない。支援というならば、当事者の側に立って、その最善の利益を考えなければならない。
一、不登校やひきこもりをはじめ、子ども・若者の置かれている過酷な状況を理解し、無理解や偏見をあらため、社会状況を変革していくことにこそ、官民ともに力を尽くさなければならない。

2008年9月23日
丹波ナチュラルスクール事件から不登校・ひきこもり当事者への暴力を考える緊急集会

【アピールに賛同した参加団体・個人】 (9月30日現在)
学校に行かない子と親の会(大阪)、神戸・アルバトロス、子育て不登校支援ネット“クロスロード”、コムニタス・フォロ、情報センターISIS京都、スロースペース・ラミ、Tea Time(神奈川県)、登校拒否を考える会・静岡、NPO法人京都オレンジの会、ひきこもり文化研究所かめのいえ、フリースクール・フォロ、フリースペースSAKIWAI、ブルースカイ(登校拒否を考える親と子の会)、三重シューレ、結空間、青木洋子(浜松登校拒否親の会)、石井志昂(全国不登校新聞社)、江口怜(神戸大学学生震災救援隊)、岡かおる(ホームスクーリングネット京都・ごしょごしょクラブ)、小野洋(スロースペース・ラミ)、香川和敬(所属:NPO法人フリースクール全国ネットワーク)、倉橋剛(ひきこもりがちな若者のためのフリースペース「おやすみ」代表)、幸野由美子(宮城県仙台市)、小池智央、佐伯太一(コムニタス・フォロ)、佐藤静治、嶋田香弥子(クロスロード)、下城かよ子(フォロNPO会員、関西スクールソーシャルワーク研究会会員)、庄籠道子(佐賀県)、鈴木しょうこ、武久真大(神戸大学学生震災救援隊)、高島一俊(コムニタス・フォロ、高槻市在住)、田口正敏(田口教育研究所主宰・首都大学東京客員研究員)、谷口志津江、谷口由美子 (江別登校拒否と教育を考える会「もぐらの会」)、谷口りり子、谷本千恵、富田尚威(コムニタス・フォロ)、中尾安代(結空間)、永野千津(子どもの権利を考える会共同代表)、野口厚司(千葉県東金市)、野田彩花(コムニタス・フォロ)、野村俊幸(北海道函館市)、花井紀子(NPO法人フォロ)、花井由太、藤室玲治(神戸大学学生震災救援隊)、船槻さやか、ポッターみどり(三重シューレ)、水田信子(明石不登校から考える会世話人)、南口洋、宮田裕介(コムニタス・フォロ)、宮野善靖(NPO法人フォロ)、椋木久美子、山下耕平(全国不登校新聞社、NPO法人フォロ)、山根節美


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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