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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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佐藤文隆さん来る

メンバーのMくん(19歳)は、中学生のころから、独学で物理学を学んでいる。
彼の話は、私が聞いても、よくわからないことが多いのだが、一度、宇宙物理学者に自分の意見をぶつけてみたいというので、第一線の宇宙物理学者、佐藤文隆さんにアポイントをとった。先生は快く申し出に応じてくださり、本日、フォロまで来てくださった。
1108sato.JPG
柔和な物腰とは裏腹に、学問に対する姿勢は厳しく、その気迫がビリビリと感じられた。
語っていただいたことは、以下にまとめたようなことだが、私が文字にしてしまうと、いかにも凡庸になってしまう。つまりは「学問をやりたいなら、基礎をキチンと学べ」ということを、おっしゃっていただいたわけだが、何より、言葉の背景にある、佐藤さんの姿勢を感じられたことが、得難い体験だったと思う。
Mくんは懇談のあと、「アタマが真っ白になった」と話していた。

以下、佐藤さんが語ってくれたことを、私のメモからまとめた。
(やました)



◎過去の業績(トミマツ・サトウ解)への質問に対して
自分のなかで、一度わかってしまったことには興味がない。
だから、世間で評価されていることには、すでに関心がない。
学者は、わからないこと、未知のことをおもしろいと思っている。
探求したいことは次々に変わるが、その基礎になっている、変わらないものが物理学。
基礎となるものを学ばなければ、物理学ではない。
雑学的な知識は、新聞記者的な仕事には必要かもしれないが、それは学問ではない。
物理学とは、すべての自然現象を定量的に測り、数字にしてしまうこと。

◎科学者という職業について
専門なんてものは、食べていくための仕事にすぎない。食べていくのが何より難しい。食べていくことに比べたら、物理学なんて簡単なもの。
学問を専門とするのは特殊な職業で、そういうものに向いている人は、ごく限られている。道はたくさんあるわけで、向いていないのなら、無理に目指すようなものではない。

◎「個性」について
人間はそもそも空っぽで、個性なんてない。どんどん、いろんなものを自分に入れていくなかで、自分にとどまるものと、そうでないものがある。そこに初めて個性なんてものは出てくるわけで、その以前に「自分流」があると思うのは錯覚でしかない。自分を特殊化して、わかったように思うのはまちがっている。
物理学には、それまでの蓄積・歴史がある。自分のなかで閉じて考えていては、どんなに考えていてもダメで、まずは、そこをキチンと学ばなければ、学問にはならない。
自分が何をわかっていないかは、自分でわかるようにならなければいけない。
そのためには、たとえば英語で参考書を読んでみると、自分のわかっていないところがわかる。あるいは、同世代の仲間と議論すること。そういうなかで、座標軸を持つことが必要。自分の座標軸を持てないことが、一番こわいことだ。

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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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