忍者ブログ

なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

© NPO法人フォロ

   

「自立」について

このところ、「自立」や「生きづらさ」をテーマとしたシンポジウムなどに呼ばれることがいくつかあった。
いろんな方と、おしゃべりするなかで、考えることがいろいろあるのだが、このブログも更新をだいぶサボっているので、少しずつブログに書き込みながら、考えを整理できたらなと思っている。

まずは、先日、社会臨床学会のシンポに呼んでいただいた際、話題提供に書いた短文を掲載したい。

…………………………………………………………………………………………………………

若者の「自立支援」というとき、それを言う人は何を「自立」と考えているのだろう? せいぜいが就労させるくらいのことで、その先までは考えてなさそうだ。しかし、よく言われるように、就労したとしても、非正規雇用では極度に不安定で、逆に正社員は過剰労働だったりして、いずれにしても過酷な労働環境がある。

そういう問題はおくとしても、たとえば正社員で会社に勤め、経済的には親に依存しなくなった人は、そのかわりに会社に全面的に依存しているとも言える。あるいは家事を全面的に家族に依存していたりする。お金で生活をまかなうと、何でも自分でできるような気がしてしまうが、それは商品関係に依存しているとも言える。
 「自立」という言葉を和英辞典でひいてみたら、independenceとあった。支配関係や依存関係からの独立というところだろうか。支配関係や依存関係から脱却するには、依存先を変えるのではなく、関係のあり方を組み替えることが必要だろう。支配―被支配ではなく、支え合う関係であること。その関係の組み方は、いろいろあるように思う。

根本的に考えれば「自立」している人など誰もいない。お金を稼ぐことだって、いろんな関係のなかでしか成り立ちえないのだし、食べ物はほかの生き物であるのだし、人間だけではなく、動植物や環境を含めた、いろんな関係のなかで私たちは生きている。「自立」ではなく、ともに生き合っていける関係を考えていきたい。

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

Profile

HN:
なるにわ
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

Twitter

ブログ内検索

カレンダー

05 2017/06 07
S M T W T F S
2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

最新コメント

[04/06 鳥居]
[02/08 みやすけ]
[01/13 山下耕平]
[01/13 M]
[11/21 山下耕平]

Since 2006.11

QR Code

携帯からもアクセスできます。

AD

PR
Copyright ©  -- なるにわ ぶろぐ --  All Rights Reserved
Design by CriCri  / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]