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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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「居場所」について-1

「居場所」という言葉は英訳できないらしい。実際、和英辞書(ジーニアス第2版)でひくと、Whereaboutsと出てきて、これは“犯人の居場所”とか言うときの意味しかない。つまり、現在所在地のようなことだ。じゃあ広辞苑(第5版)だったらどうだろうと、ひいてみたら「いるところ、いどころ」とあって、これも同じような意味しか書いてないように思える。いまやどこでもかしこでも使われる「居場所」という言葉のニュアンスは、辞書にはみあたらないのだ。

だいぶ以前、評論家の芹沢俊介さんが何かの著書で、不登校運動のなかで「居場所」という言葉が出てきたとき、とまどいを感じた、というようなことを書いていた。うる覚えなので正確ではないが、それは、わざわざ言葉にする必要のなかったことを、盛んに言葉にするようになったことへのとまどいを書いていたように思う。それまでは、空気のようにあたりまえのこととしてあって、対象化して考える必要のなかった「居場所」。それを、わざわざフリースクールやフリースペースといったかたちで創出し、語る必要性があるということそのものが、おかしいと言えばおかしいのだろう。

辞書からは抜けてしまうような、「居場所」というニュアンス。とっても言語化しにくい“何か”が、社会から失われている。でも、その“何か”がないと、人は生きていけないのだと思う。(つづく)


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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