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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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「居場所」について-3

社会からどんどん居場所がなくなってしまって、家族のみに縮減してきてしまってきたこと。それが大きな問題だと私は考えている。人が、おたがいに根拠なく信頼し合い、ゆるんで居られる場所が、家族のみとなってしまった。しかも、その家族すら、居場所ではなくなってきている。それには、いろんな場合があるだろうが、ひとつには、家族が「教育家族」(芹沢俊介)となってしまっている場合、もうひとつには、親が貧困状態に追い込まれている場合があるように思う。

「教育家族」というのは、親(あるいは子ども自身)の価値尺度が経済的価値に一元化してしまって、子ども(自分)のことすら、経済的尺度で見てしまう状態と言えるだろう。「ダメな子ほどかわい」のではなくて、「できる子ほどかわいい」。一方、貧困状態に追い込まれた親は、経済的価値以外の生活を営む余裕を奪われていると言える。いずれにしても、価値尺度が一元化してしまっている。 

不登校の親の会などで培われてきたのは、親が自分の価値観を問い直すことで、家族に居場所を取り戻し、子どもの生きていく足場を取り戻そうということだったろう。それは、今でも(だからこそ)大事な営みだと思う。しかし一方で、家族だけでは限界があるだろうと私は思う。人はさまざまな人との関わりのなかで生きられるのであって、居場所性が社会から失われているなかで、親だけが子どもの「ありのまま」を受けとめるといっても、パンクしてしまう。社会のなかにさまざまなかたちで「居場所」を回復していくこと、経済的価値にはならないようなムダな時間や空間、人間関係をつむぎだしていくこと、そういうことが、とっても必要なのだと思っている。(つづく)


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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