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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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「居場所」について-6

近代化のなかで、社会の価値観が一元化してしまい、そこから外れることは「病気」として排除されてきた。そこで、排除させまいとする気持ちはわからなくもないが、一元化されていることが、そもそも苦しいのだ。

たとえば学校に行かなくなったとき、子どもが平日の昼間に外に出るのは、とても困難だ。「今日、学校は?」という視線が地域に張りめぐらされている。子どもをひきこもらせるのは、周囲の視線であり、価値観だとも言える(あるいは内面化された自分の価値観)。しかも、家にいたところで、親までが自分を否定的な存在として見ている。子どもは存在そのものが否定されていると言ってもいい。そうしたとき、別の価値尺度との出会いがなければ、世界は真っ暗に閉ざされてしまうだろう。

フリースクールなどとの出会いは、ある意味では「光」に思えることもあるだろう。しかし、くりかえし言えば、そこは別にユートピアなわけではない。おカネと無縁で生きられるわけではないし、人が集まれば問題もいろいろ生じる。むしろ、べてるの家ではないけれど、「問題だらけ」だ。あるいは、別の価値尺度と出会ったことで、かえって信じていたものが揺らいでしまって、苦しいこともあるだろう。でも、その苦しみは、まっとうなものだと私は思う。

ここで大事だと思うのは、価値尺度は複層的であってよくて、あれかこれかではない、ということだ。フリースクールなどに出会って、学校なんか行かなくてもいいと思ったりする。その一方で、将来への不安や、やっぱり学歴は必要かもしれないと思ったりする。それで、まったくかまわない。いろいろ揺れ動きながら、葛藤しながら、価値尺度が相対化できれば、それでいいんじゃないかと思う。 (つづく)


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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