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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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づら研、バカボンのパパ、名なし

先日のづら研では、私がレポートを書いた。タイトルは「バカボンのパパになりたくて」。レポートそのものをここに載せるのは差し控えたいが、私がなぜ不登校やひきこもりに関わり続けてきたのか、自分にも参加者にもなるべく嘘のないように書いたつもりだ。ここに書いておきたいのは、先日のづら研のあとに、つらつら考えたこと。
 
バカボンのパパには名前がない。バカボンのパパという関係で名指されるだけで、41歳で無職(アニメ版では植木職人だが、赤塚不二夫の本意ではなかったらしい)、社会的な位置づけもない。バカボンのパパは、名なしのままを生きている。
 
不登校というのは、いわば名前のない状態になることだろう。世間は、名前のないものをそのままにはしておかない。○○障害、○○病、○○症などなど、何かと名前をつけては治療なり矯正なり教育なり支援なりしようと、とにかく放っておいてはくれない。カフカはそれを“虫”と表現したが、“虫”は家族に殺されてしまう。不登校でも家族に殺されてしまう場合があるが、殺されないまでも、世間の名づけと“自分”にはズレがあり、非対称な力関係がある。
 
べてるの家の当事者研究のように、その名づけを逆手にとって、自分で自分に病名をつけてしまうというのも、ひとつの戦略だろう。それでも、たぶん名づけたとたんにズレてしまうもの、はみ出してしまうものはあるにちがいない。
 
バカボンのパパがすごいのは、下世話な欲望を抱えたまま、名なしのままをひょうひょうと生きていることだ。学歴とか肩書きとかに縛られている世間を、バカボンのパパはアナーキーに笑いとばしている。だから、あこがれてしまうんだな、きっと。
 
先日のづら研では、どうも、このあたりのことがうまく話せなくて、空疎に言葉を重ねてしまった。つくづく自分の未熟さを痛感したけれども、実際、未熟なのだから仕方ない。これで、いいのだ。

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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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