忍者ブログ

なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

© NPO法人フォロ

   

フリースクールの自律性

学校のように上から押しつける教育はもう古い、これからは子どもが主体的に学ぶ仕組みをどうつくるかだ。
 
そういう議論は、だいぶ以前からある。先日、宝塚で開かれた登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿においても、くり返し、こうした発言があった(寺脇研さん講演会、シンポジウム「多様に育ち多様に生きる」など)。
 
その趣旨自体はわかるのだが、どうも時代とズレているように感じるのはなぜなのか、考えながら聞いていた。その理由はたぶん、学校を「画一的で多様性を認めていない」と批判しながら、フリースクールなどを学校に対置している構図にある。
 
今なお、学校が画一的で多様性を認めていないのはたしかだろう。しかし一方で、そういう学校を改革せよというのは、市場からの要請でもあって、ずいぶん前から教育改革は行なわれてきている(80年代の臨教審以降)。フリースクール的な言説と新自由主義的な言説は、画一的な学校を批判するという点で類似する。しかし、学校の画一性が緩和する一方、拡大しているのは市場ばかりで、NPO的な取り組みは、むしろ衰退してきている。フリースクールなどは、市場に対しての自律性をどう保てるのか。
 
たとえば、かつてフリースクール関係者はサポート校を厳しく批判していた。しかし、現在はフリースクールでもサポート校化してきているところが増えている。合宿会場にもサポート校の資料が山積みされていた。私は、サポート校の存在そのものを否定すべきだとは思っていないが、サポート校は、いわば塾産業の一形態だ。それゆえ、10年ほど前は、フリースクール関係者はサポート校を厳しく批判していた。とくに、フリースクールを名乗るサポート校に対し、「サポート校はフリースクールではない」と指弾する声も高かった。それがいつの間にか、古くから活動しているフリースクールも含めて、サポート校を併設するようになっている。
 
NPOとして活動している団体が、市場に対する自律性を保てていない。フリースクールなどが市場に呑み込まれてしまうのであれば、資金力のある塾産業が残り、フリースクールは市場から淘汰されてしまうだろう。
 
あるいは、行政との連携という面でも、かつてと比べて連携する団体は増えたが、こちらも自律性が保てなければ、行政の安い下請けとなるばかりだ。
 
このあたりの問題意識は、これまでにも何度か述べてきているのだが、ピンと来ないのか、なかなか取り合ってもらえない。このあたりの問題意識を共有したいと願っている。

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

Profile

HN:
なるにわ
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

Twitter

ブログ内検索

カレンダー

05 2017/06 07
S M T W T F S
2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

最新コメント

[04/06 鳥居]
[02/08 みやすけ]
[01/13 山下耕平]
[01/13 M]
[11/21 山下耕平]

Since 2006.11

QR Code

携帯からもアクセスできます。

AD

PR
Copyright ©  -- なるにわ ぶろぐ --  All Rights Reserved
Design by CriCri  / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]