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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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づらたん、うたかい、しんしん

づらたん(生きづらさ短歌会)を開いた。歌人の鳥居さんが企画してくださった。
当日は11名が参加、参加者のひとりが感想を寄せてくれましたので、掲載します。
…………………………………………………………………………………………………

言葉は、生きている。

その力を信じる人がいるかぎり。

歌人は、世界のひみつを握っている。

三十一文字を詠い続けるかぎり。

あの、少しさむい部屋で、おこたをぐるりと囲んで、みんな少し猫背気味に一枚の紙と向き合っていた。

紙の白さは、室内灯の明かりを受けてつるりと光っていた。

紙には、短歌が「いた」。

そこに確かに、もしかしたら人間よりも力を持って、存在していた。

お茶のおかわりに立つとき、お手洗いから帰ってきたとき、ふと室内を俯瞰したときに胸に迫ってきた実感は、言葉にするならそんな風に言えるかもしれない。

私もまた静かに、その世界に戻っていった。

そこには確かに、世界があった。

三十一文字でしかつくれない、三十一文字でしか行かれない、世界があった。

私はその世界のはしっこに、ちょびっと混ぜてもらっただけだったけれど、その世界のうつくしさ、危うさ、確かさ、静寂。

それらの先端(尖端?)に触れるには充分な時間だったと思う。

しずかな熱さが、その空間には確かにあった。

だから私も、楽しかった、おもしろかった、そんな言葉よりもっとずっと、興奮していた。

その興奮は、不思議とひんやりしていた。 雪の日をしんしん歩くみたいに。

「歌会」というより「うたかい」だった。

(「たたかい」という言葉と、すこし似ている)

そこに当てはめるべき意味は、それぞれにちがっていて、だからこそ無限の可能性がある。

それぞれが必死に握りしめている、あるいはつかもうとしている世界の秘密がそこにはあって、だからやっぱり、歌人には秘密のにおいがした。いまも、している。

私はおそらく歌人にはなれない。

でも、言葉の力を信じているのは私も同じだ。

歌人でなくても、言葉の力を信じている人なら、歌会はまちがいなく「うたかい」になる。

初心者が、生きた言葉に、短歌に出会える機会は、きっと私が思っているよりずっと貴重なことだと思う。

私にその魅力を教えてくれた「づらたん」と鳥居さん、参加者のみなさまに、感謝と、敬意と、こころの花束を。

(それぞれお好きな花をかざってください)

ありがとうございました。


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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