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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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大衆演劇

先週のことだが、「ゆる企画」として、大衆演劇を観にいった。西成区にある飛田オーエス劇場という小劇場で、小さいながら花道も桟敷席もある。少し埃のにおいがして薄暗い劇場は、昭和30年代くらいにタイムスリップしたようで、それだけで味わい深かった。

公演は、毎日12時~と17時~で、それぞれ3時間。顔見せのショーに始まって、メインのお芝居、歌と踊りのフィナーレへと続く。それで観劇料は1300円だから安い。歌や踊りはポップな演歌が中心。7人ばかりの小人数で、ひとり何役も演じ、入れ替わり立ち替わり歌い、踊る。
メインのお芝居は、期待を裏切らない勧善懲悪の時代劇。やや下世話なところが、いかにも大衆演劇という感じで、小道具が倒れてしまったときなど、役者さんが「おお、びっくりじゃ」と言いながら、みずから直していた。そういう気どらない感じがよかった。

客席との距離が近く、歌や踊りは客席のなかでもくり広げられる。役者さんの香水の匂いがプンプンと漂ってきて、けばけばしい衣装や化粧と、スポットライトと、スピーカーからの大音響があいまって、なんとも不思議な空間になっていた。
役者は、これみよがしな妖しげな魅力を振りまき、サクラと思われる観客が、これみよがしに1万円札を胸元に挟みに行ったり、キッチュとは、まさにこのこと、という感じだった。終演後は、役者さん総出でお客さんをお見送り。熱い握手を交わし、涙ぐむお客さんもいた。
3時間たっぷり、妖しげな光と匂いと音にフラフラになったアタマには、帰り道の夜風が心地よかった。

大衆演劇の劇団は、半月か1カ月ごとに、各地の劇場や健康ランドなどを転々としているそうだ。劇団の数は全国に100ばかり。100もの劇団が、全国を流浪しているかと思うと、これはすごいなと思う。大衆演劇は明治時代に始まったらしいが、流浪する芸能民というのは、そうとうに古い来歴を持つのじゃないかと、勝手に歴史ロマンをふくらませてしまう。機会をみつけて、大衆演劇の劇団の人にも、一度じっくり話を聞いてみたいと思った。


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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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