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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
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おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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こわれ者の祭典 in 大阪

kowaremono.JPG昨日、こわれ者の祭典in大阪に参加してきた。こわれ者の祭典とは、「病気」の体験発表&パフォーマンスイベント。さまざまな「病気」体験者が、自分をさらけだし、それをパフォーマンスにしてしまう。いまや有名になった、べてるの家の「幻想&妄想大会」を彷彿とさせる。

昨日の“祭典”も、まずは会場からのオープンマイクで始まった。さまざまな参加者が、自分の経験を、ごつごつと不器用に、全身でアピールする。言葉以上に、その不器用な姿から、伝わってくるものがあった。会場は笑いと拍手に包まれるが、それはけっして嘲笑の笑いではない。あたたかな共感の笑いだった。
その後、祭典主催者の月乃光司さん(アルコール依存症・引きこもり体験者・朗読家)、山本公成さん(頸椎損傷体験者・音楽家)、上田假奈代さん(詩人)の3人による鼎談と、それぞれのパフォーマンスがあった。それぞれ、「病気」による底つき体験があり、しかし、その底つき経験ゆえに、生かされていることを腹の底から感じ、自分をあるがままに受けいれるところから回復したという話をされていた。

この底をつく感じというのは、とても重要な気がする。見せたい「自分」にとらわれているうちは、苦しさから抜けられないし、いつも人の目線を気にして萎縮して生きている。ところが、どうにもカッコ悪い自分から逃れられず、「自分」がこわれてしまったところに、底をついた肯定感がある。少し大仰にいえば、これは親鸞の言う「絶対他力」の境地につながるものだと思う。そして、そういう底つきの肯定感からのパフォーマンスは、人をあっけらかんと笑わせる力強さがあった。たぶん、聞いている側も、ちっぽけな「自分」が揺さぶられ、自分の奥深くから笑いがこみあげてしまうのだ。私自身、自分のちっぽけさをすごく感じた。

月乃光司さんは、朗読のなかで、精神障害者も、アルコール依存症の人も、あらゆる「病気」の人が、自分の仲間だとうたいあげていた。底をついた肯定感でつながる仲間。それは、無限にやさしく、力づよい、いのちの連帯だと感じた。


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TBさせていただきました

  • by 小暮宣雄
  • URL
  • 2007/05/08(Tue)08:44
  • Edit
はじめまして、失礼します。

こわれ者の祭典にいけなかったので、みなさんの感想を見させていただいております。
嘲笑でない共感の笑いのところで、古代には「笑い」(咲)に関する言葉が、3種類あったという研究を思い出したので、引用させていただきました。
ありがとうございます。

最高でした。

  • by 高津ケイ
  • URL
  • 2007/05/09(Wed)12:58
  • Edit
オープンマイクの2番手で、性同一性障害者部門でエントリーした高津です。

>べてるの家の「幻想&妄想大会」を彷彿とさせる。

私は札幌医大病院に通っていたことがあるので、べてるの家に行ってみたいと思ってました。
私は上田紀之氏の本で読んだスリランカの悪魔祓いに近いのではないかと思いました。

あの雰囲気はあの場所に居合わせないとなかなか解り難いかも知れません。
また大阪で開いて欲しいですね。
心のそこから笑うことができました。

無題

  • by 月乃光司
  • 2007/05/09(Wed)14:41
  • Edit
大阪、最高でした!
また、行きたいですよ!

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かきかけ

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  • 2007/05/08(Tue)
5/8(火) 布団とパジャマを夏用にすべきだった。 だから、何度も目が覚める。2時に起きたとき、おお、いつもこんな夢を見ているのかと思った。 スウェーデンの電車は間接照明でぼんやり浮かびだし、子どもたちが遊べる車両があるというようなことが書いてある本を読んでいたら、そういう車両に迷い込む夢。やっと探し当てた車両には、障碍のある人たちが遊んでいて、すき焼きパーティが終わったあとだった。 その夢と奇妙にループしている夢は、二口大学さんがやっているバイト(もちろん夢なので本当の大学さんではない)をわ...

こわれ者たちへの手紙

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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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