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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

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おばさんたちが案内する未来の世界

縁あって、『おばさんたちが案内する未来の世界』(作・エリザベス・コール、小沢健二)という映画の上映会を、フォロで開かせていただいた。私は、この映画を観ていて、とってもワクワクした。南米のプエブロたちの躍動感に、南米のおばさんたちのパワーに、「灰色」に対抗する民衆のつながりに……。

私たちは「灰色」に染まった生活を送っている。地球から無理やり掘り出した鉱物や石油、無理に無理を重ねて収穫された農作物、家畜……そういうふうに力ずくで獲ってきたもので、いわば暴力によって支えられている生活。灰色なのに、きらびやかに見せかけて現実を見ない生活。現実を知ったとしても、あまりの問題の大きさに「しかたがない」とあきらめている生活。映画の冒頭にあったように、「灰色」にはかなわないと、どこかであきらめている私たち。そういう私たちに、この映画は躍動感あふれる力で、ビリビリと迫ってきた。
 世界は「灰色」に染まりきったわけではない。とっても痛い目に遭いながらも、「灰色」とはまったくちがう原理でつながり合い、抵抗している人たちがいる。そのつながりの深さ、力強さに、私は身体の底から共鳴した。
 でも……。南米のプエブロのように、灰色に対抗できる、連帯できるものが、自分たちにあるだろうか? すごく共鳴しながらも、じゃあ日本でこのような躍動感を生み出せるのかと想像すると、とっても心もとなくなってしまう。
 そこで、ふと思ったのが、昔話のことだった。昔話では、「灰色」はいつも負ける。たとえば昔話では、無欲で慎ましいおじいさんが出てきて、自然の恵みを授かる。それを見ていた隣りのおじいさん(=灰色)は、それを自分のためだけに利用しようとして、かならずしっぺ返しをくらう。私たちは、昔話をとおして、そういう摂理を、身体で覚えてきたはずだ。どんなに灰色に染まった生活を送っていたとしても、身体はその摂理を覚えている。だから、この映画を観たとき、その躍動感に共鳴できたのだ。
 今回、上映会に参加させていただいて、自分のなかに共鳴するものをはっきりと感じることができた。この共鳴を、自分の身近にも響かせていければと思っている。


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インテリ・サヨクへの呼びかけ

  • URL
  • 2007/11/14(Wed)
「彼らは言う。あんたたちは何も知らないし、遅れている。もっと良い頭に変えたほうがよいね。 彼らは言う。 この世で生まれ変わるような学識のある先生が、 あんたたちをそう言っていると。 この川の両岸に何が見えますか、 先生。 双眼鏡とメガネを出して、 よくご覧なさい。 段々畑には 500種類の花が咲き、 500種類のジャガイモが育っている。 あなたの目に見えないような彼方の あの500種の花が わたしの頭であり わたしの体なのです。」 (ホセ・マリア・アルゲーダスの「学者たちへの呼びかけ」からケチュア語...

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「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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