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なるにわ ぶろぐ

「なにものか」でなくともよい場所、なるにわのブログです。
なるにわの活動、づら研などについて
おもに、コーディネーターの山下耕平が書いてます。

© NPO法人フォロ

   

セミ&コオロギ祭り!

8月6日、今年もセミ祭りを開くことができました。
3人でなるにわ近くの公園2カ所をまわり、1時間くらいで40匹ほど捕獲。時期的なものもあると思いますが、今年はクマゼミが多かったです。

セミは軽く湯通しして絞めたあと、オーブンで水分を飛ばしてから、半分は素揚げに、もう半分はオリーブオイルとチーズをかけ、再びオーブンで焼き上げました。

クマゼミは、やはり外骨格がしっかりしていて殻の噛みごたえがありますが、中身はしっかりとエビフライの尻尾付近のような、肉の味がします。

アブラゼミは、殻は薄く味はさっぱりしていて、どこか淡水に生息するエビのような味でした。どちらもビールに合いそうです。

また、今年はセミ以外の食材も食べてみようということで、コオロギの粉末を20%配合した、コオロギ・ショートパスタを用意しました。こちらは、山下さん曰く「森をイメージした」という、アボカドやマッシュルームなどキノコ3種、鶏挽き肉などの入った、濃いめのクリームパスタに。こげ茶色のパスタからは、以前に食べたカイコのさなぎに近いような、土っぽい風味がわずかにするものの、言われなければ「このパスタの色はきっと全粒粉を使っているからだろう」と思ってしまうくらい、違和感なくおいしくいただくことができました。

昆虫食の魅力は、狭い土地で養殖や捕獲ができ、かつ与える飼料の量が牛や豚と比べわずかで済み、温室効果ガスの排出量も少ないなどいろいろあるみたいですが、私は、生き物を捕まえ、そして殺して食べるという過程が、都市部にいながらすべて体験できるところにあると思います。

そして、今年も、セミの捕獲に夢中になりすぎて、体じゅうを蚊に刺されました。セミを「食べる」だけでなく、私も蚊に「食われてしまった」のです。ヒトが食物連鎖の頂点だなんてことはけっしてなく、生き物として、ときには食い、ときには食われる存在なんだなと、あらためて実感しました。

セミ祭り、来年も開催予定です。
今回参加した方もできなかった方も、よかったらぜひぜひ。

ごちそうさまでした。

(谷口)

なるにわラジオ第17回放送

なるにわラジオ

「なるにわラジオ」は、仕事もしんどい、ニートするのも、ひきこもるのもしんどい、上から目線で支援されるのもイヤやし、なんか知らんけど生きてるのしんどいわって、日々、悶々としているみなさんと、いっしょにぐだぐだの時間を過ごすラジオ番組です。

 第17回放送(2016.08.01 / 00:00a.m. OA)



パーソナリティ:谷口、山下
オープニング曲:Groove
ジングル作成:加藤直人
ジングル(声):のだ あやか


▼今回の放送は

○今月のオシオシ!:食べづら研

○お出かけ企画の話など


なるにわラジオへの投稿フォームを作りました。

もしくは、下記にお便りください。
〒540-0036
大阪市中央区船越町1-5-1 NPO法人フォロ
FAX:06-6946-1577
E-mail: communitas@foro.jp
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なるにわは、赤字を出しながら運営してます。
おもしろそうな活動しているから、カンパしてもいいよ、という寛大な方がいらしたら、下記までお願いします。

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加入者名 特定非営利活動法人フォロ
※なるにわカンパと明記してください。

亀の瀬地すべり対策見学

今日、亀の瀬地すべり対策の見学に行ってきた。
亀の瀬というのは、奈良県と大阪府をつなぐ大和川の流域のひとつ。奈良盆地を流れる河川は、ほとんどが大和川に流れ込み、大阪湾に向かっている。そして、奈良と大阪は、生駒山系が隔てている。その山筋を大和川が横切っているあたりが亀の瀬だ。

ここが、地すべりを起こして、過去に何度も大規模災害が起きてきたそうだ。
地すべりというのは、上のほうの地層が、丸ごとズレてしまうことを言う。下のほうに数百万年前の溶岩でできた地層があって、その上の地層がすべってしまうというのだ。これによって川がせき止められると、奈良側に洪水が起きたあげく、最終的には土砂が決壊し、大規模な土石流が大阪平野になだれ込むことになるという。

それをくい止めようと、過去50年にわたって、上の土を削ったり、排水トンネルを掘ったり、地層を貫く巨大な杭を打ち込んだり、さまざまな工夫を施してきたそうだ。結果、現在は地すべりは止まっている。大阪の人も、奈良の人も、そのおかげで安心に暮らせているということになる。

正直に言うと、ここを見学しようと思ったのは、「地下に広がる大規模空間」というキャッチコピーに惹かれただけのことだったのだが、いろいろ勉強になった。申し込みをすれば、無料で参加できるので、おすすめの社会見学スポットだ。(山下耕平)

くわしく知りたい方は、下記参照。


排水トンネル。ひんやりとしていて気持ちいい。


集水井を下から見上げたところ。上の明かりは地上からの太陽光。


排水トンネルの奥のほう。地下水が落ちてきている。


80年ほど前の地すべりで埋まってしまった、旧国鉄のトンネル跡。

なるにわラジオ第16回放送

なるにわラジオ

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 第16回放送(2016.07.01 / 00:00a.m. OA)



パーソナリティ:谷口、山下
オープニング曲:Groove
ジングル作成:加藤直人
ジングル(声):のだ あやか


▼今回の放送は

○今月のオシオシ!:癒やしの間接照明



○夏の大型企画発表

skype ID:narnywa_radio


○くさ研


○ふつおた、ほか 
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くさ研第2回開きました。

6月14日、くさ研の第2回目を無事開催できました。


このじめじめした天気にも関わらず、それなりに人も集まり、いろいろな「くさごと」も出て、とてもよかったです。

みなさまの「くさごと」が書かれた紙、「くさ紙」は、無事大地に溶けていきました。くさ研の次回開催は8月を予定しています。当日なるにわへ来られない方も、もし「くさごと」があれば、なるにわラジオの投稿フォームから、どしどし送ってもらえたらなと思います。


また、今回のくさ研の模様は、次回7月1日のなるにわラジオにて報告の予定です。
こちらも合わせて、おたのしみに! (谷口)

づら研:「自分の壁」研究

今回のづら研は、「自分の壁」がテーマだった。自分の中で、何かが壁になって、踏み出すことができなかったり、何にもチャレンジできなかったり、身動きがとれなくなったりする。それは何なのか研究してみようということだった。そこで、まずは、みなさんの“壁さん”を挙げてもらおうということで、聴いてみた。


●みなさんの壁さん

・否定的なことを言われた。
・見捨てられ不安。
・つくろった自分を演じていると、行き詰まる(ので、先手を打って、ひきこもり経験があることをカミングアウトしておく)。
・コミュニケーションの壁。
・人の視線。評価。
・透明になるように自分を削いでいる。

・拍子(リズム)が合わないと、話せない。
・身体がもたない。睡眠のズレ、アトピー、緊張する、など。

・お金
・遠方に住んでいる(交通費)。
・家族

・理想が高すぎ?
・コンプレックス。大学生になれなかった、など。
・自意識の肥大(下図)
・めんどくさくなる。
・ひねくれてる、こじれてる。
・「ひきこもり」という名前(当事者性)が壁になる。

・むしろ壁が必要なこともある(暴走しないために)。
・それは本当に壁なのか? 自分で勝手に縛られている?


●壁さんの成分図?

一通りだしてもらうと、なんとなく壁さんには、下図のような成分があるのではないかと見えてきた。
ただ、身体と精神は分けられないし、関係や社会規範は自分に内面化してもいるので、腑分けすれば、こうなるだろうということだ。


●撤退が必要

暴力や自分を否定される関係がある場合などは、そういう関係や価値観からは撤退することが必要となってくる。そうしないと、自分が壊れてしまう。「壁」ということで言えば、自分と関係や価値観とのあいだに壁を立てることが必要になる、ということだろう。同じ「壁」という言葉ではややこしいので、こちらの壁を「防御壁」と呼んでみたい(このちがいは、づら研の場ではなく、この報告を書いていて気づいた)。


●撤退後問題
そして、防御壁をつくって撤退することは必要だが、撤退したあと、壁をつくったあと、それをどう崩せるかが難しい。いかに、新しい関係につながっていけるか。それができないと、ひねくれ、こじれてしまう。

そこで出た意見は、次のようなことだった。

・社会規範のほうがオーダーが厳しくなっている。自分を切り売りしないといけない割合が増えているから、防御壁が高くなっている。
・新しい関係が当事者に限定されてしまうと、最初はよくても苦しい。
・当事者ではない場で、ひきこもりのことなど否定されない経験は大きかった。
・新しい関係に対して期待が高くなってしまい、理想を求めすぎてしまう。
・小説やアートなどが、新しい関係の代わりになることもある。
・大きなチャレンジや一発逆転を考えるのではなく、身近なこと、小さなことの積み重ねがいい。
・理想を求める気持ちにつけこんだ商売や「支援」も多いので要注意。
・実際の関係や場や人物には欠点やダメなところもあって当然で、理想を過大に求めてしまうと、それが許せなかったりする。
・防御壁は、崩すより、ドアとか窓が必要?
・横や縦のつながりより、ナナメの関係がいい(ナナメ上だけではなく、ナナメ下もあり)。
・一気に崩すのは難しいので、出たり入ったりを繰り返せることも必要。
・防御壁がきちんと立てられないと、かえって手放せないのでは?


●防御壁を立てられない問題

そして、最後に、若い世代ほど、防御壁を立てることが難しくなっているのではないか、そもそも撤退することが難しくなっているのではないか、という話になった。社会の流動性が高まり、何が「正解」かわからなくなっていることや、SNSやネットの影響などもあるのかもしれないが、そもそも、何からどう撤退すればよいのか、わからない状況があるように思える。そういうなかで、変身願望が強まっていたり、自傷行為や何かに依存することで保っていたりすることもあるのではないか、というような話になった。そこで、次回のテーマは「逃げられなさの研究」ということになった。7月4日(月)13時~。よかったら、ご参加を。(文責・山下耕平)

※後半は、周和平「私とは言葉である」(2014『アンデパンダン』第3号)を参照させていただきながら、話し合った。引用すると長くなってしまうので割愛するが、とても示唆に富んでいた。

なるにわラジオ第15回放送

なるにわラジオ

「なるにわラジオ」は、仕事もしんどい、ニートするのも、ひきこもるのもしんどい、上から目線で支援されるのもイヤやし、なんか知らんけど生きてるのしんどいわって、日々、悶々としているみなさんと、いっしょにぐだぐだの時間を過ごすラジオ番組です。

 第15回放送(2016.06.01 / 00:00a.m. OA)



パーソナリティ:谷口、山下
オープニング曲:Groove
ジングル作成:加藤直人
ジングル(声):のだ あやか


▼今回の放送は

○今月のオシオシ!:木偶さん倶楽部
  

○脳内リクエスト:およげたいやきくん



ほか
   
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高橋翼さんを囲んで

先週、14日のサロンでは、高橋翼さんを囲んでおしゃべりをした。高橋さんは石川県出身で、1977年生まれ。小学校5年生のときから学校に行かなくなり、その後、通信制高校に通いながらバイトをいくつもして、不登校新聞社で働くことをきっかけに東京に。短期間だったが、私はそこで高橋さんに出会った。その後、高橋さんは障害者介助の仕事に就き、2007年に大阪(泉大津市)で、障害当事者とともに自立生活センターを立ち上げている。
私が高橋さんを呼びたかったのは、ひとつには不登校について、表面的な物言いではなく、根っこのところから言葉にされている感じがすること。もうひとつには、ヘルパーとして「支援」について深く考え抜かれているように思ったことがある。ちょうど、なるにわ参加者にもヘルパーの仕事に就いている人もいるので、お招きして、いっしょにおしゃべりしたいと思ったのだ。


●不登校について

最初にうかがったのは、不登校経験のこと。高橋さんは、自分が直接いじめられていたわけではないものの、小学校3年生のころからクラスでいじめが起きるようになり、そのことに衝撃を受け、それが自分に向かうことに恐れを感じていた。たとえば、家が魚屋であるとか、泳ぎが得意でないとか、運動が苦手とか、ちょっとした差異が、いじめや暴力の引き金になり、仲間外れや嘲笑の的となる。高橋さんが学校を休みはじめたきっかけは、裁縫箱の色が周囲とちがったことだった。それがイヤで、家庭科のある火曜日だけ休むようになった。ところが、先生に「先生のために明日は来てくれないか」と求められ、「行きます」と言ったきり、行けなくなった。しかし、そのことは当時は絶対に言わなかったという。

行かなくなった当初は、家でゲーム三昧の日々で楽しかったが、まわりの反応から、しだいに自分を否定されていくように感じる。たとえば、友だちはだんだん遊びに来なくなり、こちらから遊びに行くと、友だちの親に追い返されたり、自分が遊びに行ったことに苦情を言われることまであった。あるいは、親戚に「学校に行ってないの?」と聞かれたとき、母親が「行っている」とウソをついたり……。

周囲には学校に行かない自分に対する否定的なまなざしがある。そして、いまの自分の状態を否定して、何とかしようと働きかけてくる。だから、フリースペースなどを勧められても、拒絶していたという。

その後、10代後半に、シンポジウムで当事者として話す機会があったのをきっかけに、当事者グループができて、冊子の発行などを始める。周囲の否定的なフィルターを通すのではなく、当事者どうしが出会い、情報発信していったことの意味は大きかっただろう。


●ヘルパーとして

後半は、ヘルパーについて、お話をうかがった。不登校当事者としては、周囲からの「支援」に否定的だった高橋さんは、支援についてどう思っているのか。

高橋さんは、「介助というのは、本人ができないことを代わりにするという当たり前のことで、とてもシンプルなものだ」という。しかし、そこで判断を支援者側がするのは当事者にとっては「うざい」。かといって、言われたことをこなすだけのロボットになってしまうと、支援者側がしんどい。なかには、割り切ってできる人もいるが、高橋さんの場合は、そうはいかなかったという。

たとえば、ヘルパーと障害者の関係だって、人間関係だから、まちがうこともあれば、行きちがうこともある。理不尽なことを言われることだってある。そういうとき、仕事だからと流してしまうのではなく、自分の感情や思いはちゃんと伝えるようにしているそうだ。また、自分が不登校の当事者として感じてきたことを語ると、向こうも自分のことを語ってくれ、そこで関係ができてくることもあるという。つまり、具体的な介助の局面だけではない、人間関係の部分が重要だということなのだろう。

ただ、仕事の仕方は人それぞれで、いろんなヘルパーがいることが大事なので、わりきってやる人がいてもいいし、いたほうがよい、あくまで自分の場合はそうしている、ということだった。


●ALSの現場

しかし、たとえばALSの方の場合などは、急速に症状が進行してコミュニケーションもどんどん難しくなっていく。それを本人も受けいれられないし、周囲も追いつかない。いらだちも募るし、高橋さんも、ALSの介助現場に入るのは、「さながら戦場に赴く気持ちだった」という。

ALS患者のうち、気管切開をして延命するのは3割。7割は拒否して死んでいくという。しかし、その意思決定は、医師や病院によって大きく異なっていて、周囲の考えが本人の意思に深く影響している。

ALSの介助現場では、生きていることのむきだしの部分に直面し、生きることの価値とは何なのか、考えさせられることも多い、ということだった。なるにわ参加者でも、ALSの介助現場に入っている人がいて、大変さを口にすることもあるので、ヘルパーどうしで、その大変さが共有できる場というのも必要のように感じた。


●埋めてはいけないこと

また、障害者であるがゆえに、家族と特定のヘルパーのみに関係が限定されてしまっていることもあるという。しかし、ヘルパーだけが友人というのはおかしい。関係の希薄さはヘルパーが埋められるものではないし、埋めてはいけないものだと高橋さんは言う。むしろ、本人の生きていく世界をいかに拡げていけるか。そのサポートを、どうできるか。なかには、海外旅行に行く人もいたり、どんどん世界を拡げていっている人もいる。しかし、なかなかそこが難しい場合もある(ALSの場合のように)。そこが悩ましいところだとのことだった。

支援者は、その難しさに直面しながら、葛藤しつつやっていくほかないのかもしれないと、自分の場合に引き寄せながら考えさせられた。難しいものは難しい。葛藤するよりほかないこともある。悩ましさは尽きないが、悩まなくなったら、おしまいなのかもしれない。(山下耕平)

逃げ道の研究

今回のづら研は、「逃げ道の研究」だった。

前回、狭窄さんの研究(視野狭窄さん)で、狭窄さんがいらっしゃっているときは自覚できないもので、自覚できないから悪循環してしまったりする、自覚するには、狭窄になってしまっている関係から距離をとって、ちがう人間関係や、ちがう感覚世界に身を置くこと、第三者の空気を入れることも必要(ただし暴力的な介入は問題)という話があった。つまり、逃げ道がないとしんどい。そこで、どうやって逃げ道をつくれるか、考えてみようということで、今回は「逃げ道の研究」ということになった。


●物理的に逃げても……

まず、不登校を経験した方から、自分のときは「学校に行かなくていい」とか「図書館に来てもいい」なんて選択肢はなくて、不登校になったときは、ひたすらゲームに逃げるしかなかったという話があった。
不登校といっても、学校から物理的に逃げただけでは逃げたことにはならなくて、親や周囲の目、社会の価値観など、幾重にも取り囲むものがある。そこから逃げるには、ゲーム、レゴ、本、テレビなどに没入することで、自分に逃げ込むしかないというような話があった。しかし、最近はネットの普及もあって、ゲームもオンラインゲームだったりするので、良くも悪くも自分にこもるようなことはできないという話もあった。


●「選択」か「逃げ」か?

また、「選択」というと意識的なものだが、「逃げる」というのは身体反応に近く、頭では「逃げてはダメだ」と思っていても、そうせざるを得ないというような、無意識的なものだということが、いろいろな経験談から見えてきた。何度も繰り返し出てくるテーマだが、渦中のときは、言語化できない。言語化できるのは落ち着いてからのことだが、逃げるというのは、言葉で整理が着く前に、アース線のようなものとして必要なのだろう。


●親が逃げ道をふさいでしまう?

親の立場から、子どもの逃げ道をふさいでしまっているのではないかという話もいくつかあった。正面からダメと抑圧するよりも、一見、理解のあるような言葉で子どもを誘導するほうが、子どもを追いつめてしまう、真綿で首を絞めるようなこともあるのではないかという話があった。また、親も子育てからは逃げられないので、ほどよい距離感を保つのが難しいという話も。そういう意味では、親子関係は、学校との関係以上に難しいかもしれない。


●体育会系の価値観は

体育会系の文化では、逃げたらダメ、立ち向かうべきという価値観が根強い。それは学生時代の部活動だけではなく、会社などでも根強くある。それはゴールが設定されているときには強さを発揮するかもしれないが、ゴールを自分で設定しないといけないような現在では、ガマンが自己目的化したり、ブラック企業のように悪いところばかりが出てしまっている。逆に言えば、そういう時代のなかで、逃げ道のあり方も複雑になってしまっている(尾崎豊が「この支配からの卒業」と歌ったようにはいかない……)。


●自分から逃げていてよい?

しんどい環境や関係から逃げることは必要でも、ずっと逃げっぱなしでよいのか、自分から逃げてしまっていてよいのかという話が、いくつかあがって、後半は、そのあたりを考えてみた。

一時的にはよかったと思えても、葛藤や悩みは尽きない。まあ、どう転がっても葛藤や悩みは尽きない気もするが、そういう葛藤や悩みと向き合うのでもなく、ひきこもっているなかで、気力を奪われていることもあるのではないか。仕事だけではなく趣味などに向かう気力もなく、自分に壁を立てて、一見、楽になったようで、苦しいままのこともあるのではないか、という問題提起があった。

ということで、次回は「自分の壁」をテーマとすることになった。
6月6日(月)13時~大阪ボランティア協会にて。よかったら、どなたでもご参加を。
(文責・山下耕平)

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なるにわ
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非公開
自己紹介:
「なにものか」でなくともよい場所、なるにわ(NPO法人フォロが開いてます)。毎週土曜日の午後にサロンを開いているほか、づら研(生きづらさからの当事者研究会/月に1回)、終末ティータイム、冊子『もじにわ』刊行、なるにわラジオ配信などの活動をしています。ブログは、おもにコーディネーターの山下耕平が書いています。

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